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アキュベリノス技術講座 シーズン1 プリント配線板について(初級編) 第6回(第6章)良きパートナー作りを
アキュベリノス技術講座
 シーズン1 プリント配線板について(初級編)

 第6回(第6章)良きパートナー作りを



★今号のポイント
 後工程の協力会社を探すときのポイントは?
 見つけた後工程の協力会社に対して、どういう点に気をつけたら良いか?

1:後工程の協力会社を探すときのポイント

 第3章で、アートワーク設計者の選ぶポイントを述べましたが、ハードウェア開発の後工程というのは、その後にプリント基板製造、部品実装などがあります。できればこれらの窓口も一つであるに越したことはないでしょう。しかも、その窓口はアートワーク設計を主力にされている会社の方が、作業指示の流れに則した工程フローの前段階であるために、指示系統がスムーズに運ぶことが多いようです。
 では、そのアートワーク設計会社はアートワーク設計能力以外にどのような点を持っているところが良いでしょうか。いくつかのポイントを以下に列挙してみます。

 (1)基板製造、部品実装との取引が定常的に何社あるか?毎月の取引はどれぐらいか?
 (2) アートワーク設計会社に各取引工場の特徴を明確に説明できるか?
 (3) 各取引工場の標準製造仕様を手に入れているか?
 (4)これまでの実績を見せてもらえるか?
 (5) 各取引工場への見学は可能か?

 一口に基板製造・部品実装・筐体設計製造といっても開発物の特徴(以下に記載)によって得手不得手があります。「マルチで対応できる」工場は非常に限られています。自分の開発するものが特徴にあったものを手掛けている工場と定常的に取引していて欲しいものです。また、同じ特徴であっても処理能力や万が一の倒産へのリスクヘッジのために複数の会社と取引しているものです。
 また、業界として小規模な会社も多く、腕は確かなところもありますが、「勘」に頼っている場合も少なくありません。
アートワーク設計会社も、その取引工場に対しても、真剣に取引を考えているならば、是非、現場にまで出掛けて自分の目で確かめることは必ずして下さい。
 社員全員が丁寧に挨拶をするか?ラインや資料などが整理整頓されているか?トイレの清掃は行き届いているか?など、技術的な知識がなくても確認できるところはいくらでもあります。『ものづくり』は人が行うものです。

2:後工程の協力会社との取引で考慮する点

 後工程の協力会社の方には、回路設計者に代わって後工程の現場を仕切ってもらう必要がありますから、回路設計者の開発物に対する思いやイメージを正確に伝達する必要があります。お互いに信頼が生まれるまでにはある程度時間が必要でしょう。ではそれまではどのような点に注意すれば良いでしょうか?

1)最終製品の完成イメージの共有

 「製品は動けばそれで良い」という考えを持つ人もいるかも知れませんが、お互いにより良いものを目指して作るという考えや思いは共有したいものです。そのためには、様々な情報を共有することから始まります。開発する製品は、いつどんなところでどんな人がどのように使うのかというところから共有できれば、後工程の方からも提案してもらえる可能性も増えます。というかそのような関係が必要なのです。
 そのためには、金を出す方側だとか、客だという意識を捨て、一緒に『ものづくり』をする専門知識を持つ仲間であるという考えが必要を持ち、回路設計者側から積極的に情報を出すようにして下さい。現場には、人生経験が豊富な大ベテランの方も大勢いらっしゃいます。学べることはたくさんあると思います。

2)理由も説明する

 アートワーク設計者は回路設計者ではありません。しかし、少しでも理解しようと日々努力しています。例えば、設計されたアートワークに、回路上に問題が発見された場合には、その修正案だけではなく、何故、修正が必要なのか、どうしてこの修正案になるのかを、説明して下さい。

3)後工程の協力会社から別の工程に提出される指示書には目を通す

 これはたいていがお任せ状態となって回路設計者が目を通すことはされていません。しかし時間がないとか、回路設計者の範疇ではないという理由で済むでしょうか。この目的は、情報を共有できて、回路設計者の思うものが正確に作られて戻ってきて欲しいからです。
またこのことを通して、お互いの専門分野のことをさらに理解しあえることができれば、もっと良いものづくりができると思います。

4)納期、価格についても忌憚無く相談し合える環境を作る

 後工程からすると、回路設計者の希望は、ほぼ絶対に近いものです。仕事が減少している昨今ではなおさらです。ですので、納期や価格は無理をしてもやってしまいます。そういうものです。ですが、ここで作業状況(負荷)は聞くようにして下さい。無理は長続きするものではありません。
 バランスを取るのは難しいかもしれませんが、自分の利益だけでなく、相手の利益と世間の利益も考えつつ、関係を深めることを是非心がけて欲しいものです。

5)感謝の返事

 後工程の方々は、回路設計者により最終的にどのような製品になり、それがどのような評価されているのかをほとんど知ることはありません。彼らに連絡がある時は、ほとんどがクレームです。ですので、できる限り、回路設計者にとっての完成後の状態を知らせてあげて下さい。必ず、次に繋がって行きます。


 今回はここまでとします。次回は第7回(第7章)「プリント基板の主要な構造と材料」を予定しています。

第6回(第6章) 良きパートナー作りを 終わり
ご意見、ご質問: tetsuzan@accverinos.co.jp
(本書は、株式会社アキュベリノスの著作物です。許可なく掲載、転載等を行うことを禁止します。)


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| 開発こぼれ話 | 10:45 AM | comments (x) | trackback (x) |
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